タミフルが予防接種代わりだ!

ステロイド使用者にタミフルのノイラミニダーゼ阻害薬

ステロイド吸入を使用している方の多くは、喘息あるいは慢性閉塞肺疾患の方であると思われます。この薬剤を使用している方は、インフルエンザにかかった場合、一般健常者とは異なる点があります。インフルエンザ治療薬にはノイラミニダーゼ阻害薬が主に用いられ、内服薬や吸入薬、点滴もあります。これらの薬剤は同様の作用機序を持つもので、その効果や安全性は、大方同等と考えられております。しかし、タミフルのような内服薬であれば特に問題はないのですが、吸入薬であれば上記疾患にかかっている方には注意点があります。海外において、喘息や慢性閉塞性気道疾患にかかっている方がノイラミニダーゼ阻害薬の吸入薬を使用したことで、気管が収縮した、あるいは肺機能が急激に悪化したことが報告されています。これは、インフルエンザに感染することで、これらの疾患にかかっている方の気道が敏感になっており、薬剤を吸入する時にこのような症状が誘発されたと考えられます。国内においても、注意喚起がなされており、添付文書にも重要な基本的注意に書かれております。もちろん、ステロイドを使用している喘息の方には吸入薬が全く勧められず、使用してはならないという訳ではありません。しかし、それに加えて喘息などの方は呼吸が困難となり、薬剤の吸入が困難となることが多いため、やはり吸入薬よりも内服薬であるタミフルが適切です。しかし、一時期のようにタミフルに耐性のあるウイルスが流行することもあり得るため、ステロイドを吸入中の方でタミフルではなく吸入薬のノイラミニダーゼ阻害薬を使用することになる場合もあり得ます。このような副作用に十分に注意する必要があり、医師とも十分に相談する必要があります。