タミフルが予防接種代わりだ!

タミフル服用中の授乳栄養について

母乳で赤ちゃんを育てている方にとって、薬の服用は非常に神経質にならざるを得なくなります。一時的に授乳を辞めることは非常に難しいという点と薬の安全性の評価についてです。さて、毎年冬のシーズンにはインフルエンザが流行し、かかった方は様々なインフルエンザ治療薬を服用することになります。このインフルエンザ治療薬として、内服薬ではタミフルがあります。この薬剤に関しても上記の例に含まれ、十分に周知されなければ不安ばかりが大きくなってしまいます。このタミフルの服用に関して、母乳栄養の安全性に関しては、様々な情報が氾濫しており、現実にどの情報を信用すれば良いか難しいと思われます。日本国内においては、添付文書に基づく服用が重要ではありますが、タミフルの添付文書には薬が母乳中に移行し、赤ちゃんが摂取してしまうことを理由に授乳を避けさせることとされております。しかし、タミフルはドライシロップが市販されていることからも、小児や赤ちゃんが服用しても大きな健康上の問題は発生しません。タミフル服用中の授乳栄養の安全性については、少数例の研究において有害事象報告されておらず、リスクの可能性がある根拠はありません。このため、一般的にはタミフル服用中に授乳栄養は行っても大丈夫と考えられております。このようなことから、受診した医師が法令遵守に重きを置いた場合はタミフル服用中の授乳栄養は避けさせるようにしますが、授乳を一時的に辞めることのむずかしさや研究報告による安全性を重視する医師の場合は授乳栄養が許可されることになります。どちらに関しても、医師がリスクと有益性、あるいは現実性のバランスをとった結果であり、従うことが無難です。